目が覚めると昨日散々鳴かせてそのまま意識を飛ばした未衣の可愛い寝顔
数時間後には"篠原未衣"として本家に戻り自分よりも体格の良い男共の指揮官としてトップに立つ
"姫野未衣"としての、俺たちといる時の面影なんて微塵もなくなってしまう
今の姿が特別だと嬉しくなると同時に、やはりなんとも言えない感情が襲ってくる
帰らないでくれ
口に出す勇気のない言葉を胸にしまって、スヤスヤ眠る未衣の頭を撫でる
無理はさせられない、今すぐ無茶苦茶に抱きたい気持ちは抑え込んだ
俺が堂々と未衣の隣に並べるくらいの実力があれば______________


