「もしもーし」

ー『あ、未衣?湊の様子どう?』

「んー、死んでるかな」

ー『ったく、社交性がなさすぎて困ったもんだ。』

「なにかあったの?」

ー『あー、実は昨日顔合わせした宮田組の事なんだが…その…』

「どうしたの?」

ー『断るのが面倒で1回だけ場を設ける条件だったんだが、相手が偉く湊を気に入っちまったみたいでよ…』

「………」

ー『多分あれは学校まで押し掛けるパターンだ』

「………」

ー『み、未衣?』


電話越しにビクビクと怯え始めたいっちゃんに、思わず低い声が出た

「後処理は任せてね?いーっちゃん」

ー『み、みいいい!お願いだから俺の事嫌いにならないでえええ!』

「うるさい」


なにかを叫んでるいっちゃん…もとい高宮組組長を無視してブチっと電話を切った


「み、未衣ちゃん?」


「んー?どうしたのりっくん」


「いや、笑顔が黒いよ?」


「気のせいだよ〜」


口元がひくついてるりっくん達