「ハァ…ッ…せんせ!」 扉を勢い良く開けると、先生はいなかった。 前までの本棚はあるけど本は無くて、 机はあるけど机の上にあったペン立ても 無かった。 「せんせ…」 まるでいなくなるような雰囲気。 ふと、机の上にある赤い何かが目に入った。 「なに…これ…」 そこには一本の赤のバラ。そしてメモ。 「っ…」