藤井のクラスに着いてから、ドキドキしていた 「先生、分かってます?」 黒田にスキー実習のバスの中で言われたから 藤井を無視しないと傷つける。 そんな俺の葛藤も分からない藤井が、 「先生、ノートの事で…」 そう聞いてきた。 俺は心を鬼にして黒田のほうへ行く。 「黒田…やっぱやめよ…俺ヤダよ」 藤井の方を見ると自分のノートを 握りしめながら俺の方を涙目で見ていた。 「先生、傷つけても良いんですか」