秘☆め☆ご☆と♪(GL)

ことちゃんが少し私の手を強く握った。

でも強引ではなく、私を離さないかのように、包み込むかのような力強さだった。


「姫芽・・・行こうか」

「うん・・・・」


ことちゃんの家に着くまで。

私たちは、一言も喋らず歩いていた。


この世界から、音が消えてしまったかのように。

この世界に、私たちだけしかいないかのように・・・。

ただひたすら恋物語という名の道を歩き続けた。





バタン。

ことちゃんの家に着いて。

私はことちゃんに手を引かれて、部屋まで連れて行かれた。