こんな姿、ことちゃんに見られたくない・・・!!

くるりと踵を返して、私は逃げ出していた。


背後にことちゃんの声がしたけど、私はそれを無視した。

私の泣き顔を見られたくなかった。



私のことが嫌いなら、そう言えばいいのに・・・。

そんな男の人が好きなら、もう私を追いかけたりしないで。

その曖昧な優しさが、私を苦しめてるってこと。


ことちゃんに分かる!?

それ以上優しくしてくれなくていい!!

辛くなるだけだから。

いっそのこと、冷たく突き放して欲しい。

その方がよっぽど親切だよ!