「あっくん・・・私たち恋人同士にはなれなかったけど、これからも良い友達として仲良くしてほしい」


「ああ、よろしくな!」
私たちは笑い合って、握手を交わした。


あっ!今のあっくんの笑顔。

昔のあの頃のあっくんに戻ってる。

良かった・・・。


ありがとう・・・。


その時。



ドスン。


何かが落ちる音がした。

何だろうと思い、音のする方を見てみた。


え・・・?ウソ!!


「姫芽・・・?」

「ことちゃん・・・どうして?」

そこには。

手に持っていたバッグをその場に落として。

瞳に涙いっぱいためて、青ざめた表情をした姫芽が立っていた。