あっくんは、そんな私を不思議そうにチラチラ見ている。


「こっちゃん、さっきからため息ばかり。どこか体調でも悪いの?」

「え……?あ、ごめんね。違うの」

「俺とのデート……楽しくない?」


「そんなことない!!」

私は急に声を上げて、その場に立ち上がる。


「こ、こっちゃん!?」

あっくんの目が点になる。

「私だって今日はすごく楽しみにしていたの。それなのに私…ごめんね」


「ちょっと、こっちゃん!!何故泣くの!?」