一度はあっくんとの初デートを楽しみに心待ちにしていた今日。

こんな罪悪感まみれの気持ちで、本当に楽しめるのだろうか?


はあ……。


何故姫芽に嘘をついてしまったのだろう?

今日のこと、正直に言えば良かったことなのに……。

姫芽に隠すことでもないのに。


自分で自分がわからない。

もう後戻りは出来ない。

「後悔」という名の波が次から次へと押し寄せてくる。


「はぁ……」

思わず唇からこぼれ落ちたため息。