「姫芽、ごめん!!日曜日はちょっと家族との用事があって……その、無理なんだ!!」

「……そっか」


残念だなあ……。


告白して振られた気分。

でも、なんであんなに慌てたのだろう?

私はこの時ことちゃんを、一瞬でも疑ってしまった、。


本当に家族との用事……?他に言えない理由があるんじゃ……!?


そう思っていた私の悪い予感は、見事に的中してしまう。


私の気持ちはいつだって空回りだね。


そして私たちの恋は遠回りだってことを知るのは、もう少し先の話。