「琴子」

「はい……」

「私は残念だわ……」

「え?」

「姫芽ちゃんを想う心はどこへ行ったのかしら?あの日私の前で誓ったあの言葉は嘘だったのかしら?」


「ちが……っ!!」

「信じられないわね」


うっ……。

今日の百合は手強い……。

いつも頼りになる美人さんだけど。

今日は全くの別人だわ……。


「あの人もあの人よね!!あんなの愛の告白じゃない、ただの脅しよ!!だけどあんな脅しにまんまと乗せられた琴子も人のこと言える立場じゃないわね」


「百合……そこまで言わなくても」