家に着き、お風呂に入った後 携帯を眺めることはや数十分。
言い方を変えると七瀬くんにメールを送ろうと決意してから、はや数十分。
なんて送ればいいの…?
普通に都合のつく日だけを送ればいい?
それとも告白のことに触れたほうがいい?
わからない…。
そして悩みに悩んだ結果
『橘です。今日は色々ありがとう。予定なんだけど来週の土曜日とかはどうかな?』
とだけ送った。
送った後に色々ありがとうってなんだ。
と思ったけれど気にするのはやめた。
なんとなくだけど七瀬くんは返信早いタイプじゃなさそう。
そう思い、携帯を置きベットに寝転がった瞬間、通知音が鳴った。
早っ!
確認すると七瀬くんからでドキドキしながら返信を見てみた。
『こちらこそ。じゃあその日に。おやすみ』
いたってシンプルな内容に七瀬くんらしさを感じ
ふぅ、とため息をついて布団を被った。
おやすみ、か。
なんか…なんかくすぐったい。。
そういえば、七瀬くんはどうして私を好きになってくれたんだろう。
関わりなんてほとんどなかったのに…。

