結局、一緒に帰ることになり
コンビニに寄りアイスを買った。
近くの公園で食べようということになり、ベンチに座って棒付きアイスをひとかじり。
んーまい!暑さで溶ける前に早く食べてしまわないと。
隣を見ると七瀬くんはゆっくりとカップアイスの蓋を開けていた。
それもとても嬉しそうに。
随分とそのアイスが好きみたいだ。
「ねえ橘さん」
うわ、急にこっち向くから目合っちゃった。
「なに?」
「メール、まだもらってないんだけど」
「…メール…?、、あっ」
「思い出した?」
そうだ。
私この前七瀬くんと連絡先交換したんだった。
七瀬くんが弟くんと会わせてくれるらしく、都合の良い日を教えてと言われてたんだ。
「ごめんね、忘れてた…」
「ううん、いいよ。俺からすればよかったんだけど、結構無理やり交換した感じだったから嫌がられたらどうしようって思って中々できなかった」
「…七瀬くんが?」
「俺のことなんだと思ってるの。
好きな人に嫌われたくないと思うのは普通でしょ」
「す、きなひと…」
「うん。好きな人」

