天然たらしが本気を出す時。


嘘!?なんで倒れてるの!?


周りを見渡してみると自転車が倒れていて
自転車に乗っていて転んだのだと推察する。


いや、それより早く助けないと!



「大丈夫ですか!?」


倒れている…制服を着た男子生徒に声をかけると



「……んっ、」


ゆらゆらと起き上がる彼。



「救急車呼びましょうか?頭とか打ってませんか?」


「……っつ、あ、本当によろけただけなんで…大丈夫…っす」




申し訳なさそうにそう言う彼を見て
一応本当に大丈夫そうなのだと安堵する。




「でも足から血出てますよ。洗った方がいいですし
…近くの公園まで歩けますか?」


「本当だ」


「手、捕まってください」


彼に手を貸し歩いて公園に行く。




傷口を洗い終わった彼に

「これ使ってください」

とハンカチを差し出すと


「いや、…汚れちゃうんで…」




と言われたけれどティッシュと一緒に半ば無理やり渡した。





そうこうしているうちに、電車が来るまであと数分になってしまい



「これも使ってください、じゃあ私もう行かなきゃなので!」




絆創膏を渡し急いで駅に走った。







「……あ、お礼……」