天然たらしが本気を出す時。


そして時計やバックを見ながら
七瀬くんの方をチラリと見れば


「財布…は少し高いか。
バック…も好みがあるし」

…すごい考えてくれてるんだけども。
私よりも真剣なんだけども。

そしてその事を七瀬くんに言うと



「将来、お兄さんになるかもしれないからね」

と悪戯げに笑って言った。




その言葉はつまりはそういうことで。






…七瀬くん、私と結婚するつもりなのか!?





やべえよ。
付き合ってもないよ。やべえよ。

もう一回言う。

やべえよ。




と、思いつつもまんざらでもなく嬉しい気持ちになってる自分がいて、パチンッと思いっきり自分の頬を叩いた。



そんな私を見た七瀬くんは、とても驚いていた。

当たり前だ。



「なにしてるの」

と、笑い、私の頬をゆっくりと触る七瀬くん。






…………えっと。


叩いた瞬間はそりゃまあ痛かったのだけど




「痛くない?」

今はは痛いというより


「………熱い」



それもすごく。叩いた頬だけじゃない。

七瀬くんに触れられた瞬間、身体中が熱を帯びてるように熱くなった。



「熱くなるくらい強く叩いたの?」

「かもしれない」

「だめじゃん」



そう言って、若干呆れたように、でも優しく笑った七瀬くんの顔を見て、もっと体温が上昇したような気がした。









結局、色々見たあと七瀬くんのアドバイスを聞きながら選んだのはキーケース。

なかなかいいのが選べて嬉しい。




そして少し寄り道していこうと言う七瀬くんの言葉により、カフェなう。

オシャレなカフェに美少年。

とてつもなく絵になるぞ…!








綺麗な組み合わせに思わず彼をじっと見つめていると


「…そんなに見られたら恥ずかしいんだけど」


頬杖をつきながら笑う彼。

七瀬くんはそう言うけれど、照れてる素振りなんて一切ないのだけど。