教室に戻ってすぐ、七瀬くんの元へ行った。
「七瀬くん、今日一緒に帰りたい。
それと、もうすぐお兄ちゃんの誕生日だから一緒にプレゼント選んで欲しかったりします」
そう言うと、一瞬目を開き驚いた様子の彼。
…いきなりこんなこと言われたら驚くよね。
当たり前だ。
しかし、すぐに笑顔になり
「……橘さんって本当ずるいよね」
「俺でよければいくらでも付き合うよ」
こんなに嬉しそうな顔をする七瀬くんを見たのは初めてだ。ってそのくらいの顔で笑う彼。
……なんか、胸がぎゅっとする。
なんだこれ。
ーーーーー…なんだこれ。
そして暫くの間七瀬くんと話していると、堀北と仲よさげに登校してきた麻里ちゃんと目があった。
麻里ちゃんは私と七瀬くんを交互に見て
私にどうして?と言いたげな視線を向けてくる。
そうだ。麻里ちゃんにちゃんと言わないと。
あの作戦はやめるって。

