「わかりました。では生き返るための条件はいくつかあるので、1つずつ説明していきます」
生き返るための条件。一体どんな条件なんだろうか。
「まず1つ目は魔法少女として生きてもらいます」
「…はい?」
魔法少女?魔法少女ってあの? アニメとか漫画の世界のものと思ったけど、実在するのだろうか。
「勿論、普段は今まで通り普通の女子高生の格好ですが、いざという時に変身することができます。魔法少女になると筋力や体力も上がる他に名前の通り魔法が使えるようになります」
だめだ。話についていけない。
「魔法というのは貴方の武器になるものです。剣や拳銃ハンマーなど沢山の種類の武器になりますが、武器が使えるのは一人一つずつです。どんな武器になるかは変身してからのお楽しみです」
「えっと、つまり私は魔法少女になって何をすれば?」
「はい。それはこの世界を救う事。そして魔法少女界のトップに君臨する事です」
魔法少女界のトップ?それってどういう…?
「基本的に魔法少女の姿の時は不死身ですし怪我をしませんが、変身を解いた後にダメージが蓄積されます。しかしそれは、相手が一般人だった時。 もし相手も魔法少女なら、魔法少女の姿であっても怪我をしますし普通に死にます。 変身を解いた時のダメージ蓄積量も二倍になります」
「それってほかの魔法少女と闘うって事ですか?」
「はい。ほかの魔法少女もトップを狙っていますので、最後まで生きていた魔法少女がトップとなります」
闘う?死ぬ?この女神は何を言っているのだろう。やっぱり夢なんじゃないかと思ってしまう。
「それと最後の条件ですが、これからは裸足の生活となります」
「えっ?なんで?」
「魔法少女になる際に何か普段身につけているものが身につけられなくなるのです。貴方の場合は靴と靴下です」
確かに私は今裸足だ。でも靴が履けないなんてこの先どうやって生きればいいんだろうか。慣れるもんだろうか」
「それでは、説明は以上となります。 頑張ってトップに立たてるように祈ってます」
その声を最後に私は意識を失った。