「ふぁぁー…」 「…及川、俺の授業で大あくびとは随分余裕だな。」 「!」 週の最後、金曜日。 お昼ごはんを食べてすぐの、4限目。 あたしの席は窓際。 …そんなん、眠くならないほうがおかしい。 そう思いながらも、小野チャンの鋭い目線と周りからのクスクス笑いに負けて。 「…すいません。」 とりあえず、謝った。