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今日一日、周りからの視線が痛く精神が削られたかのようでだいぶ疲れてしまった私。
それなのに先生から進路のことで呼び出しを食らってしまったため、本当についていない。
「じゃあこれ、来週までに提出だからな」
先生といくつか進路のことで話をした後、一枚のプリントを渡されて終了した。
やっと帰れると思い、職員室を後にしようとしたその時───
私が出ようとしていた扉がノックされて開き、そこから現れたのは神田くんだった。
そこで病室以来、初めて神田くんと視線が交わる。
驚いて目を見張ってしまう私に対し、神田くんは今も一切反応を示さず、ただじっと私を見下ろしていて。
冷たい瞳だと思った。
ひどく冷たい目。
まるで私を“見ず知らずの人間”とでも言いたげな表情に思えて、胸が苦しくなった私は神田くんから顔を背け、俯きながら横を通る。
苦しい、胸がたまらなく苦しい。
「……白野!?
お前何泣いてんだよ」
教室に戻ると涼雅くんは待っていてくれていたようで、私を見るなり驚いた顔をして駆け寄ってきた。
「りょ、がく……辛いよ…」
辛い、助けて。
こんな気持ちになるなら神田くんと関わりを持ちたくなかった。
ついこの間までは優しい眼差しを向けられ、幸せいっぱいだったのに。
今はあんなにも冷たい瞳を向けられて、明らかに今までの彼とは違う。
「もう少しの我慢だから頑張れ」
「ちが…の」
違う、もう少しも何もない。
きっと神田くんは私なんて好きじゃなかった。
ただの遊びにすぎなかったんだって。



