闇に溺れた天使にキスを。




「だ、大丈夫だよ…そんな、わざわざ見せなくても」
「俺が見せてぇの」
「み、見せたいって…」


どんな心情だ。
けれど、その間にもシャツが開いていき。


刺青が見えるかと思えば───


そこには何も入れられておらず。
しっかりと筋肉のついた体が露わになるだけ。


そういえば。
今日、神田くん以外みんな着崩していたけれど。

みんな刺青など全く見えていなかった。


神田くんなら見えているであろう位置に、刺青などがなかったのだ。


「びっくりした?」
「え…」
「拓哉と同じ位置になくて」


私の心を見透かす彼。

いったいどんな意図があるのか、わからなかったけれど。
恐らく何か意味があるということはわかった。


そうじゃないとこんな人に見せるようなこと、しないだろう。


「拓哉の刺青は、特殊なんだよ。
他はみんなこんな感じ」


そう言って涼雅くんがシャツを脱ぎ、私に背中を向けたかと思うと───


私は思わず言葉を失った。