至る所の窓ガラスが割れていた。 昇降口のまわりには折れ曲がった机と椅子。 喧嘩とかたくさんする俺でも初めて見た光景だった。 昇降口に入ったところで声をかけられた。 「陵介ぇ!!」 怒った顔の数人の男子。 俺を囲み、睨んでくる。 「あぁ!?」 俺は急にキレられて苛立ちが隠せない。 さっきの陽のメールといい、こいつらといい。