「そろそろ帰るか。」 俺がそう言いながら立ち上がると、陽も立ち上がった。 外に出るとさっきより寒くなっていた。 「マジ寒ぃな!!」 陽は一日に何度もこの言葉を言う。 「行きも言ってなかったか?」 「だってマジ寒ぃじゃん!!」 陽は俺にそう返す。 「ゴミ捨ててくるな。」 俺はそう言ってゴミ箱の方に歩いて行った。 ゴミ箱の前で座っている数人の男たち。