おいでませ! お稲荷亭へ!!

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「いらっしゃいませ。
あれ、人間のお客様ですか」
「は、はい…?」
中に入ると、おかしな人がいた。
建物に合うような和服。
顔のラインも全て整った美男子。
ここまでは、まだいいのだが、
問題はここからだ。
さらさらな髪の間から生える白い耳、
九つの白い尻尾。
「貴方は、驚かないのですね。私を見ても。」
「え、まあ」
ここで、私の秘密?を言っておこう。
私は、小さい頃からこの世のものではないもの、
つまり、妖怪や霊が見える。
この歳になると、もうだいぶ慣れている。