サークル長の翔平(小田翔平)が仕切って待ちに待った新歓が始まった




新歓では安い缶酎ハイが何本も出され




そして画期的にもその缶酎ハイは家の庭に置くような子供用の小さなプールで冷やされていた




まずは新入生がお酒を選んだ




そして次に上級生の先輩がお酒を選んで



最後に僕たちがお酒を選んだ




とは言っても僕はお酒が嫌いから




1.5リットルのオレンジジュースのペットボトルをコバユに持たせて




僕の持った紙コップに注がせた









皆も程好くお酒がまわってきて




馬鹿なことをやり出す奴もいた




それを尻目にアドレスを交換する奴もいれば




どさくさに紛れて手品をやる奴もいた




アルコールのおかげもあってか手品はだだ滑りすることもなく




ややウケに落ち着いた




それを見て僕は手品以上にコバユの微妙なウケ加減に笑った










そんな中僕に目をつけてくれる女の子もいたようだ




出会いの春




僕にたくさんの出会いが押し寄せていた















そう














君の存在が














霞んでしまう程に