僕は春が好きだった




それは出会いに溢れていたから




その年も新入生がたくさん入ってきた




そしてそれに比例して




可愛い女の子もたくさん入ってきた




僕はバスケサークルの新歓をひたすら楽しみにしていた




親友のイッシー(石野拓海)とコバユ(小林優希)もここ数日顔がにやけていた















僕たちは新歓の日の午前中に雑貨屋に来ていた




コバユが新歓の時に手品をやると言い出したのだ




滑るだろうにね




イッシーも半ば呆れていたけど




僕たちは何だか楽しくて仕方がなかった








コバユがウケたときには悔しくて仕方ないだろうな




とか考えながら




手品用品を買った僕たちは




新歓の始まる寮に向かうのだった