まさかだったよ






確かに僕は道に迷って遅くなった




でもその第一声は予想だにしなかったよ




僕は呆れて帰ろうと思ったぐらいだ




でも




君は遠くから来た僕を心配してくれて




道に迷った僕を馬鹿らしくも心配してくれて




あんな第一声をくれたんだね




しばらく根には持つけど




嬉しかったよ




「もう帰る」




とかすねて言った僕をなだめてくれた君




それも嬉しかったよ








君と僕との一日は始まったばかり




優柔不断な君に




君の育った町を




案内出来るかな?