もう薄暗いからか それとも、あまりに寒いからか 小さい子供達すら見当たらない。 いい加減、ざくざくと雪を踏むのもうんざりした俺は、ふと顔をあげた。 「は?何やってんのアイツ…」 5mほど先に見える人影に気付いて、小さく呟く。 PM17:00 家までの距離約20m 「…咲(サキ)、お前何やってんの?」 目の前まで行って そう言うと ソイツは ゆっくり瞼を開けた。