ガッチリとした逞しい颯の体が心地よくて、冬子はそっと颯の背中に手を回した。


「・・・愛しているよ・・・」


 好きだよじゃなく、愛している・・・

 その言葉は颯が自然と口にした言葉だった。


 とても心地よく冬子に響いてきてた。


 そっと体を離し、颯は冬子を見つめる・・・。

 冬子も颯を見つめる・・・。


 どちらからともなく、引き合って行き、そっと唇が重なった。


 キスは手慣れているのか、軽いキスからついばむ深いキスに、颯がリードしてくれる・・・。


 唇から歯列を割って、颯の舌が滑り込んできて、冬子の口の中を犯してゆく・・・。

 
 ドキドキと高鳴る鼓動が伝わってしまいそうなくらい・・・。


 
 そっと、颯の額が冬子の額にくっついた・・・


 間近で見つめられると、冬子は恥ずかしそうに目を伏せた。


「ねぇ・・・抱いてもいい? 」

「え? 」

 
 ドキッと、鼓動が大きく音を立てて、ドキドキと高鳴ってゆくのを感じ、赤くなって冬子は俯いてしまった。


「お前の事が欲しい・・・。ずっと、我慢してたから・・・もう我慢できない・・・」

「で、でも・・・。今、付き合おうって言ったばかりじゃないですか・・・」

「そうだけど。俺達はもう大人。大人の恋は、体も感じたいんだ・・・」


 体も感じたい。

 そう言われると、内側から熱くなるものを感じた冬子。


「・・・私でいいのですか? 」


 少し緊張した面持ちで、答える冬子。

 颯はそっと冬子の顎をとった・・・。


「お前じゃなきゃダメだ。・・・抱きたい・・・我慢・・・しない・・・」

 
 再び颯の唇が冬子の唇に重なる・・・。 

 吸い付くような激しいキスをしながら、颯の手が冬子のブラウスのボタンを外してゆく・・・。


 スルッとブラウスが脱げると、綺麗な冬子の肌が露わになった。