なんか、いいな。こういうの。 ずっと優希くんとのことで1人一喜一憂した日常ばっかりだったから、こんなになにも考えずにただ楽しんで過ごすのは久々かもしれない。 拓海がいなかったら、きっと私はまだ1人で恋焦がれて一歩も前に進めてなかったと思う。 「ねー、拓海」 「ん?」 「私、いまめっちゃ楽しい」 「ふはっ、そっか。俺も超楽しい」 ニッと笑う拓海が、なんだか眩しく見えるのはなんでだろうか。 その日はずっと、拓海と一緒に笑って過ごした。 手を繋いだ恥ずかしさなんて、もうすっかり忘れていた。