「……迅くん？」
「え……真澄？」

お互いを下の名前で呼び合う2人。
青山と矢崎さんは何事かと2人をキョロキョロ交互に見て観察した。

「難波さん、なんで真澄が？」

「要件は山崎さんから聞こうぢゃないか。
ソファにどうぞ、掛けて下さい。」

「どうも……。」

難波さんが誘導し、山崎さんはふぅ。と疲れを零しソファに掛けるとじっと烏丸を見つめた。

烏丸は彼女から気まずそうに目を逸らしているので、青山が代わりに声をかけた。

「初めまして。青山遥斗です。
隣のツリ目はご存知だと思いますが烏丸迅。
最近本部からCSSに異動して来た者です。」

「君が青山くんやね。そんなに堅くならんでええよ。同世代やから。」