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ー数週間後……CSSでは…。

「はふぅ〜♡松木桃李くん♡」

矢崎さんがサイン色紙を抱えながら、
松木桃李主演の時代劇「松の一生」を鑑賞していた。
監督が事件解決のお礼に、映画が公開される前にDVDを送ってくれたのだ。

ちなみに、逮捕された月村花楓がやるはずだったヒロイン役は、違う女優さんが代役になっていた。

「矢崎さん、すっかり夢中やな。」

青山も隣で真剣に鑑賞していた。

「烏丸、京都府警の山崎さんから手紙が届いてたぞ。」

難波さんが、手紙を烏丸に渡した。
「あいつ…律儀やなぁ。ん?なんか写真も入ってるで……っっ!!?///」

同封された写真を見て、烏丸が顔を真っ赤にした。

「ん?烏丸、どうした?」
「写真入ってたのー?見せてー?」

「あかん!!!///あっ!こら青山!」

青山が烏丸の手から写真を奪った。

教室で無防備に眠る烏丸の両隣で、山崎さんと花田さんがピースして写る、ほんのちょっぴりイタズラを感じる写真。

それは誰が見ても、
当時、山崎さんが幸せだったと分かる
青春を感じる1枚なのでした……。


ーーーーーーー【完】ーーー