「リンネ、よく聞きなさい。
エリック様は貴女の伴侶となるお方です。
貴女の体調が元に戻って動けるようになったとき、貴女は毎日エリック様のところに通いなさい。エリック様は隣の部屋にいるのだから。
ただし、貴女のけがが治る前にエリック様の元に行くことは母である私が許しません」

母親の強い言い方にも関わらず、どこか優しさが感じ取れるその言葉にリンネは体に不可を与えない程度でゆっくりと頷いた。

「私は、私のことを命を懸けて守ってくださったエリック様にこれから一生ついていきます」