また来世、夜に目覚めたら

 「夜ー、」
 「なにだから」
 「一緒にここから逃亡して」
 何を、と思って彼女を見ると真剣な眼差しだった。さっきとは打って変わった表情だった。
 「冗談」
 「だと思っててもいいよ」
 ふふっと笑った彼女の目には光がなかった。ミステリアスな雰囲気で怖くもあった。