凪くんはすごくモテるし、告白をされることなんてしょっちゅうで。
容姿は整っていて、勉強もよくできて、
部活に所属していないのに、運動部の子よりスポーツできちゃうし。
こんなに完璧なのに、凪くんに彼女がいるという噂は聞いたことがない。
告白をされても全て断っているらしい。
そんな凪くんの好きな子はきっと……。
━━ガラガラッ……!
勢いよく、教室の前の扉が開いた。
クラスにいるほとんどの子の視線が、音のするほうに向いた。
わたしも何事だろうと思い視線を向ける。
「あれー、凪は?」
視線の先には一人の女の子がいて、
少し大きめの声で凪くんの名前を呼びながら、キョロキョロと教室を見渡している。
その様子を教室にいる男子たちほぼ全員が見ている。
わたしの席の近くにいる男子たちからは、
「相変わらず小橋さんって可愛いよなー」という声も聞こえてくる。

