「お前の可愛いの基準が俺にはわかんねーよ。さっきだって俺が見せた画像の子見てキッパリ可愛くないって言ったじゃねーか!」
た、たしかに……。
「千瑛さー、なんもわかってないよね」
「何がだよ」
「好きな子しか可愛く見えないんだよ。
他の子なんてあとはみんな一緒」
「うわ……お前相当その子に惚れてんだな」
「まあ、全然相手にされてないけどね。
鈍感だし、そういうのに疎いし」
「ほー。モテる凪を手こずらせる女の子がいるのかー。ますますどんな子か気になるから教えろよー」
肝心なところを聞く前に、タイミング悪くホームルーム開始のチャイムが鳴ってしまった。
結局、ホームルームが始まってから午前の授業中は、ずっと凪くんの好きな子のことが気になってばかりで、授業に全く集中できずにお昼休みを迎えてしまった。

