さっきまで怒っていた降谷 恭斗だったが やっぱり父親の言葉には 逆らえないのか素直に床へ腰掛けた。 お母さんの料理を温め リビングの机に並べる。 割り箸と紙皿があるだけで この家には食器も何もなかった。 物の無い空間。 降谷 恭斗は毎日この家で どのように過ごしているのだろうか。 父「頂こう。」 恭斗「いただきます。」 丁寧に手を合わせ割り箸を割った 降谷 恭斗は料理に手を伸ばす。 一足先に食べた降谷 恭斗の 父親は美味しいと言った。 でも、降谷 恭斗は何も言わなかった。