あかいろのしずく

気を抜けば膝から崩れ落ちそうでした。



怖かったと言ったら純は怒るでしょうか。
血を流すような痛い思いをして、辛い思いをして。

純が今まで、僕に伝えようとしていたそれを見て怖くなって、勇気が出なかったと言ったら。



怒るでしょうか。

僕は生徒一人さえ、助けられないのだと言ったら。






「どうしたの」





純は僕を見上げて、弱弱しく笑いました。
僕も笑い返そうとしました。でも、どうしてでしょう。

純のように綺麗に、上手く笑えないのです。