幸せそうなカップルです。
見ている自分が悲しくなるくらいに。
......。
僕は公園から離れました。それで導かれるようにして歩いていきました。別にストーカーまがいのことをしたくはなかったのです。
ただ、少し嫌な予感がしていたんです。
そして今も、嫌な予感がするのです。
僕は暗い夜道を歩きました。住宅街に入っていくと、人気のない細い道に辿り着きました。
一定の間隔をおいて、水銀灯がぽつぽつとアスファルトに明かりを落としていきます。
僕は片手に、ストラップがいくつもついているミントグリーンの携帯を持っていました。
画面は明るいまま消していませんでした。



