あかいろのしずく


今日も昨日もその前からも、雨は続いていました。
しかし、この日のこの時ほど空気が重く感じたことはありませんでした。


この日のこの時ほど、
心臓が妙に速く鼓動を打っていた日はありませんでした。






「たかがカウンセリングの延長線上じゃないですか。それぐらい付き合ってくださいよ」






純はそう言いました。

僕はしばらく、何も言えずにいました。



それが続いて、辛いと感じたのは気のせいだったのでしょうか。
少し揺れた心もありながら、結局「できない」と僕は言い切りました。



純が帰ると、僕は椅子に座ったまま机に突っ伏しました。