あかいろのしずく

僕は気まずくなることを承知で、純に聞きました。




「友達はいないんですか?」




純が驚いてショックを受ける可能性もありました。僕はそれも考えていたから、とりあえず機嫌をよくするためのお菓子を用意していました。

でも、純は案外あっさりと答えてくれました。



「いないよ」



僕は反応に困りました。
純は続けます。



「まあ、仕方ないんだけどね。わたしから行っても避けられちゃうし」

「どうしてですか?」

「先輩と付き合っているから」



純がそう言っても、僕はいまいち理解できませんでした。
怪訝そうな顔をしていたんでしょう。純は「えっとね」と説明してくれました。