部屋に戻ると、僕は純のように鍵を閉めました。
純の彼氏でした。
あの少年が――――ミナトくんが、純の別れたい好きな人というわけです。
僕は一つ息をついてしゃがみます。
「もういいですよ」
視線の先には、パイプ椅子の隙間に上手く入った純がいます。
純は僕の声を聞くなり、近くの椅子をどけ始めました。
ああ、そうそう。それで、怯えているのはどうしてなのか、ちゃんと理由が分かっていなかったです。
好青年と美少女。
誰もが羨むカップル。この関係になんの不満があるというのでしょう?
僕にはさっぱり分かりませんでした。



