「見ていませんよ」
僕は僕の心に正直に答えました。
一回会っただけで人を判断するのもなんですが、純が怯えるなんてよほどのものなのだと思います。僕にはもう、純のハイパーテンションが染みついていました。
僕がきっぱりと答えても、少年は諦めませんでした。
「カバンにストラップを沢山つけてて、スカートが短めの、髪の長い女の子です。俺の彼女なんです!」
彼女......。
「......ちなみに、その子の名前は?」
「純です。祓川 純」
「あなたの名前は?」
「ミナトです」
「ミナトくん。分かりました、祓川さんに会ったら伝えておきますね」
「はい、お願いします」



