「浮気するかもしれないよ」

「しないでよ。ていうか先生ならしないと思う」

「友達も......親もみんな反対するぞ」

「いいよ。わたしの人生はわたしが決める」

「いくらなんでも惚れっぽいんじゃないか」

「わたしの目が腐ってるって言いたいの?」



そうじゃないけどさ。



「......。もしかしたら僕、明日には事故に遭って死んでるかもしれない」

「そしたらちゃんとお葬式に行ってあげる。結婚式は天国でしよう」

「絶対に式はやめないつもり?」

「やめるわけないじゃん。大好きだってば」



純が僕を抱きしめます。

それもそおっと優しく包み込むようにするから、僕はもう涙が止まらなくなってしまいました。