あかいろのしずく

「そうかもしれませんね」



今度は僕が笑う番でした。純は予想外の答えにキョトンとした後、「ふうん」と目を細めます。


これからは僕が振り回すと言ったでしょう?
そういうことです。

好き勝手にやらせてもらいます。



けど、さっきも言った通り問題があるのです。





「純、分かっていると思いますけど、時間はないんですよ」

「うん」

「これで最後と言いましたね」

「......うん」




僕は積まれているブロックを上から集め始めました。
純は少し寂しそうな顔をしました。どんどんタワーは崩れていきました。


ジェンガをやろうと言ったのは純です。僕にはまだ話したいことがあって、でも時間がないことを承知で言ったのです。


僕達は途中でやめようと決めていました。