あかいろのしずく

本当はもう少し続けたいところでしたが、と、机の上のブロックに目を向ける僕。そこには丸い字で文字が書かれています。




【十秒間相手をくすぐる】





「もー、なんでわたしなの!? 先生が引くなんてありえない!」

「そこがジェンガの面白いところでしょう?」




純はムッとして「なによ」と顔を前に戻します。僕は自分の席に戻ると、木のブロックの積まれたタワーを挟んで純と再び向かい合いました。



純は疲れたのか、はあ、と息をつきます。



「初めての呼び出しだったのに」

「呼び出されたかったんですか?」

「ちーがーう!」



純は顔を真っ赤にして首を振ります。