あかいろのしずく

純が一年生の時の三学期ですから、ミナトが暴力をふるい始めたのは彼が二年生の三学期の時です。





『修学旅行も終わって楽しみも消えちゃったんじゃないかな。もう、勉強以外にすることはないんだと思う。
きっとそのストレスに耐えかねて......』




自分をストレス発散の対象にしているんだ、と。

純はその後、そう続けたかったのだと思います。




『あ、でもね、いつも酷いことした後には謝ってくれるんだよ。ごめん、って。たまに本当につらそうな顔をして、泣いちゃうときもあるの』




暴力をふるうのは酷いことです。最低な行為だ。

でも、僕にはミナトの気持ちが分からないわけでもなかったのです。