あかいろのしずく


そして辛い時や苦しい時に、僕が本当にかけてほしい言葉をちゃんと知っている。
たまに僕よりも純の方が、カウンセラーに向いているんじゃないかって思うんです。




「失礼ですね。できないんじゃなく抵抗しないんですよ」

「嘘つけー! こうなったら締め上げてやる!」



予想以上の力に「痛い痛い痛い!」と声を上げてしまう僕。
なんで締め上げられてるんだろう、という僕が抱いた確かな疑問も、純は構わずに続けました。



「素直になれー。ならないとこのまま真っ二つにしてくれるわ!」

「なりますから許してください」




解放されると、僕は純から離れてカバンでガードする体勢に切り替えました。