「そうですね。じゃあまずはあなたのことが知りたいです。お名前と年齢と好きな食べ物を教えてください」
カバンからルーズリーフと筆箱を取り出すと、純は最初にそう問いました。
「名前は、西平です。年齢は三十六歳です。好きな食べ物はラーメンですかね。スープはしょうゆ派です」
「ラーメンですか、うんうん。わたしはみそ派ですね」
純がメモを取っていきます。
僕の個人情報なんて知ってなんの得があるのやら。
と、紙を覗き込もうとすると「見ないでね」と手で隠されてしまいました。
質問は続きます。
「自分を動物で例えると?」
「それって必要ありますか......?」
「ツッコまないでよ! 必要なんです」



