先頭を駆け抜けていたアレックスが、フラッシュ・ショットとダークアックスの着弾を見て、背中越しに「よし、良いぞ2人とも。ミーアはオレに続けぇ!」 そう叫んだ。
アレックスは両手で腰に構えていた大剣を、上半身をひねる様に斜にし、顔の横で大剣を突き出そうと構えを変えた。
そのわずか後ろを駆け抜けているミーア。
「さぁ、暴れるわよぉ!「ライオネル」!!」
ミーアは変身スキルを使用した。獣人からより獣の様に変化していく。筋肉が隆起したそれは野性の獰猛な肉食獣を思わせる。フサフサした尻尾が生え、構えていた陵の拳からは鋭利な爪が生えた。猛獣に化けるスキル・・・・・・使い勝手が良さそうだ。
変身し力強さのましたミーアの下半身は鈍重な肉食獣ではなく、大平原を駆け抜ける豹のような俊敏性にも優れた形であることが見て取れた。ミーアは瞬く間にアレックスを追い抜き、依然として拡散した光と、荒れ狂う闇の中に飛び込んでいった。
魔人に接近する前衛2人を見てイスカもいつでも支援ができるように、手に持っていた聖典を開き詠唱の準備をしていた。
あの三体の魔人に勇猛果敢にとびかかる前衛、攻撃力の高い魔術師。やはり攻撃重視のコンセプトなのだろう。本当に心強い。きっとこのパーティーはオレが来る前も、こんな風に様々な魔人を相手に積極的に戦って、今あるパーティーランク1位という称号を手にしたのだろう。
叶うなら初めからこのパーティーと一緒にいられたらなんて、そんなことを考えてしまった。でも。
ーーそれは”油断”に他ならなかった。とすぐに思い知ることになる。
アレックスは両手で腰に構えていた大剣を、上半身をひねる様に斜にし、顔の横で大剣を突き出そうと構えを変えた。
そのわずか後ろを駆け抜けているミーア。
「さぁ、暴れるわよぉ!「ライオネル」!!」
ミーアは変身スキルを使用した。獣人からより獣の様に変化していく。筋肉が隆起したそれは野性の獰猛な肉食獣を思わせる。フサフサした尻尾が生え、構えていた陵の拳からは鋭利な爪が生えた。猛獣に化けるスキル・・・・・・使い勝手が良さそうだ。
変身し力強さのましたミーアの下半身は鈍重な肉食獣ではなく、大平原を駆け抜ける豹のような俊敏性にも優れた形であることが見て取れた。ミーアは瞬く間にアレックスを追い抜き、依然として拡散した光と、荒れ狂う闇の中に飛び込んでいった。
魔人に接近する前衛2人を見てイスカもいつでも支援ができるように、手に持っていた聖典を開き詠唱の準備をしていた。
あの三体の魔人に勇猛果敢にとびかかる前衛、攻撃力の高い魔術師。やはり攻撃重視のコンセプトなのだろう。本当に心強い。きっとこのパーティーはオレが来る前も、こんな風に様々な魔人を相手に積極的に戦って、今あるパーティーランク1位という称号を手にしたのだろう。
叶うなら初めからこのパーティーと一緒にいられたらなんて、そんなことを考えてしまった。でも。
ーーそれは”油断”に他ならなかった。とすぐに思い知ることになる。



