私と智也は教師と生徒。


たとえそれより前に幼なじみという肩書きがあったとしても、その事実は変わらない。

つまり、谷原先生の言っていることは正しいのだ。


私だって智也を守ることなんてできないし、向こうだって何もできない。

だから私たちの間に、恋愛なんてものは成立してはならないんだと。


もう智也とは関わってはいけないんだ。
これ以上、お互いが傷つかないために───